2021年8月&9月に読んでおもしろかった4冊の本
読んで面白かった本を、定期的にまとめていこうというコーナーでございます。
YouTubeやブログなどで「おすすめの本」や「面白かった本」の紹介をチェックして、どの本を買おうか悩んでいる時間が僕は結構好きなので、僕もやってみようじゃないかというわけです。
8月と9月は大学の夏休み期間だったのですが、ゲームや数学やテニスなどの趣味に時間をかけていて、2か月間で読んだ本は17冊でした。
総合的研究 論理学で学ぶ数学――思考ツールとしてのロジック
大学受験の数学の本ですが、大学生の僕が読んでもとても勉強になりました。
タイトルの通り、論理学を使って数学の問題を考えようという本です。
軌跡や領域の問題は、大学受験の勉強でほとんどの人がつまずくところかと思います。しかし、論理学を用いて問題を眺めれば、問題を明確に理解できとても機械的に処理できる問題でもあります。
値域や軌跡や領域や通過領域といった問題が、実は全く同じ問題であるということに驚きましたね。
軌跡の問題に苦手意識があるなら、この本を読んで対策すればどうでしょう。
シャドウ
みんな大好き道尾秀介さんの、本格ミステリ大賞を受賞した作品です。
「小学生の凰介(おうすけ)が、身近な人の死をきっかけに成長していく話である」と紹介されることが多い本です。まあ、僕の小学生時代と比べて凰介があまりにも「理想的な小学生」過ぎる気がしましたが。
しかし、この作品はミステリとしてとても面白いです。ネタバレになるので具体的には言いませんが、読んでいて3回くらいミスリードさせられていました。
あなたの知らない脳
こちらはタイトルから察せられる通り、脳科学の本です。
「『意識』は『無意識』が計算した結果を傍観しているだけに過ぎない」という話からスタートしておもしろい脳科学の研究をまとめてあります。脳を知るというのは「自分」を知るということにつながるような気がして、とても楽しいですね。
ただ、セクションタイトルにはメタファーがふんだんに盛り込まれており、目次の検索性が非常に悪いのが玉に瑕でした。
medium 霊媒探偵城塚翡翠
こちらも本格ミステリ大賞受賞作です。
全4話に分かれていて、各話にだいたい1つの事件を解決していく構成となっています。
ラノベのような雰囲気で話が進み、正直それぞれの事件もあまり面白くなかったので読むのをやめようかと思ったのですが、最終話で一変。脳汁ドバドバでございました。
ただ、文章からライトノベルの雰囲気が漂っているので、それを読みふけっていた小・中学校の恥ずかしい思い出がよみがえってきて、発作のように苦笑してました。